社会人生活3年が経過したので、ストレングスファインダーを測り直してみた

3年前、入社した会社の研修で「ストレングスファインダー」を受けた。

いわゆる性格診断系のツールのひとつだが、34個の資質から上位5個の順位を出すという結果の多様さと、それぞれの資質の分析がしっかりしていることから、他のツールと比べて活用しやすいというのがウリである。

個人的には最初に測ったときからこの診断は結構気に入っている。相手の資質を聞けば、だいたいどんな価値観を持っているのかがわかるのがいい。

前回の診断から3年経った。この期間で自分の考え方がどう変わったのかも気になるので、有料ではあるが、いい機会なので思い切って再診断してみた。

前回の結果

新入社員時代の結果Top5は次の通りである。

  1. 戦略性
  2. 収集心
  3. 指令性
  4. 内省
  5. 着想

当時の自分としては、「納得しかない」というような結果だった。むしろこの5個以外ありえないとすら思っていた。

結果を全てパターン化して試行錯誤する「戦略性」、情報をとにかく集めようとする「収集心」、気になることは言い合いで解決する「指令性」、とにかく深く考える「内省」、他の人には見えていない関係を見つけ出す「着想」の5つは、自分の価値観をよく表していると思ったのである。

ちなみに、指令性以外の4つは「戦略的思考力」、指令性は「影響力」に分類される資質だ。大まかに「戦略的思考力」が強みであることはもちろん、上位5つに現れていない「人間関係構築力」「実行力」のグループは、自分にとって弱みであることもわかる。

ところが、1年〜半年くらい前から、「あれ、最近の価値観が変わってないだろうか」と気になるようになってきた。
ここの資質でいうと、「収集心」が落ちてきて、「競争性」とか、「個別化」が上に来てるのではないだろうか、という感じだ。
実際にはどうなったかというと、次のようになった。

今回の結果

これが社会人4年目開始時点である今回のTop5である。

  1. 戦略性
  2. 最上志向
  3. 自己確信
  4. 指令性
  5. 内省

今回は、せっかくお金を払うので、34個の資質全ての順位を出してみた。全順位は下記の通り。

  1. 戦略性
  2. 最上志向
  3. 自己確信
  4. 指令性
  5. 内省
  6. 分析思考
  7. 自我
  8. 収集心
  9. 個別化
  10. 着想
  11. 学習欲
  12. 責任感
  13. 未来志向
  14. 適応性
  15. 目標志向
  16. コミュニケーション
  17. 運命思考
  18. 慎重さ
  19. 包含
  20. 活発性
  21. 共感性
  22. 規律性
  23. 親密性
  24. 競争性
  25. 信念
  26. 原点思考
  27. 公平性
  28. 社交性
  29. アレンジ
  30. 回復志向
  31. 成長促進
  32. 達成欲
  33. ポジティブ
  34. 調和性

ちなみに、SEという職に就く人に多くみられる資質は、「調和性」と「回復志向」だと言われているとか…

「戦略性」不動の1位

もはや自分の強みは「戦略性」である、と言い切っていいような気がする。実に清々しい。
問題解決にあたって、いろんなパターンを考える資質である。裏を返せば、一つの決まりきった方法を何事にも適用しようとするタイプではない。

新たにランクインした「最上志向」「自己確信」

不思議な感覚である。なぜこの2つが現れたのかと。

「最上志向」はその名の通り、「普通でなく、一番いいものがいい」価値観だ。「競争性」が結果でなく競争というプロセスを志向するのに対して、こちらは結果重視である。結果はこれまでの自分が重視してこなかった価値観だ。グループは「影響力」に分類される。というか、「ストレングスファインダーを受け直そう」なんて、最上志向がないと生まれない発想だろう。
仕事をする中で、結果を出さなければいけないという考え方が自分の中に生まれてきた、ということなのだろうか。

「自己確信」もその名の通り、「自分のやってることは正しいと信じる」価値観だ。これも上位のほうだとは思っていたが…
別の言い方をすれば、「リスクを取ることを選ぶ」資質でもある。かつての自分は安全志向だったから、おそらくここでより挑戦的な性格に変わってきたということなのだろう。ちなみにこれも「影響力」グループだ。

ランク外になった「収集心」と「着想」

「収集心」はなんとなくわかっていた。きっと下がってるだろうと。しかし「着想」、お前もか。
毎日のタスクに追われる中で、新しいアイディアを生み出す能力が衰え始めているのだろうか。ちょっとショックだが、それでも10位だから、相当強い方の資質ではある。

10位の「着想」より上には、「分析思考」「自我」「個別化」も入っている。「個別化」が上位ランクなのは予想通り。一方、「競争性」はだいぶ下になっていた。

気になるのは、残った「指令性」と「内省」である

2回ともTop5である「指令性」「内省」も、「戦略性」と並んで自分の価値観をよく表している。「意見が割れたときは話し合いを続ければ解決できる」と本気で信じているし、「ぶつかった問題は考え続けていれば答えが出る」と本気で思っている。3年前の時点でも、すでにこの2つは、自分の中ですら”やっかいな”資質だと認識していた。”強み”ではあるが、発現するときはたいてい欠点として現れていた。「指令性」「内省」がダブルで悪さをするタイミングが、「調和性」が必要な場面であることが多い。わかりきっていたことではあるが、全資質の中で、自分が一番弱いのは「調和性」だった。これはもう向き合っていくしかないのだろう。

総括

「ああ、自分の価値観、資質、もろに仕事の影響受けてんなあ」というのを実感した再テストである。
3年後にもう一回受けるかとかは考えていないが、その時にはどんな結果になっているのかというのは気になる。できれば「着想」がまたTopにきてほしいなあ。

というか、相変わらず「戦略的思考力」「影響力」が上位なのである。上位10資質のうち、「個別化」が唯一「人間関係構築力」の資質になっていて、あとは上の2グループであった。もう大まかにこの2つが自分の強み、でいい気もする。